知っていおきたい介助方法

家族介護は、その名の通りに家族が要介護状態になった時に夫、妻、子供などが介護業務に携わる事を指し、基本的に自宅で身体介助と生活援助を行います。身体介助は、体に接触する事が多い入浴、排泄、食事、ベッドや車椅子への移乗などが挙げられ、サポートする側は適度な体力や筋力を必要とします。デリケートな身体介助に関しては、介護を受ける側の尊厳や羞恥心に配慮しながら実施する必要があるので、介護の度にコミュニケーションを図る事が大切になってきます。

食事介助は、飲み込む力と噛む力によって食材加工の度合いを変える事が重要で、炊飯器のおかゆモードと柔らかめモードを使っておくと失敗する事無くご飯を提供できます。毎回炊飯するのが大変な場合は、市販のレトルトおかゆか介護用に味付けされたおかゆを活用すれば手間を省く事ができます。お茶、スポーツ飲料、みそ汁などを飲んでもらう際は、数秒でとろみを付けられる専用の商品が売られているので、嚥下力が弱い人の必需品となっています。生活援助は、薬の受け取り、部屋清掃やポータブルトイレ清掃などが該当していて、薬については服用の際の見守りも行います。認知症が進んでいる場合は、薬を大量に飲んでしまったり飲み忘れが起きたりする可能性があるので、サポート側がしっかりと管理をする必要があります。トイレ清掃については、匂いを始めとした衛生面が気になる事から、部屋の換気や便器の滅菌は毎日しておく事が大切です。